【必見!】お葬式にかかる費用について ~もっと細かく!葬儀費用編~

葬儀

さて、今回は、お葬式の中でも、中核を成す『葬儀費用』を細かく見ていきましょう。
以前に書いた記事『【ざっくりと】葬儀にかかる費用 ~お葬式にかかる費用って?~』で簡単に触れましたが、もっと細かい内容を書いていきたいと思います。
お葬式についての費用にをざっくりと簡単にご紹介していますので、まずは費用の違いについてご確認ください。

この記事のポイント
葬儀本体の平均的な費用がわかります。
葬儀本体にかかる具体的な内容やおススメがわかります。

葬儀費用について

この記事では、葬儀本体にかかる費用=葬儀費用についてご説明します。
ここが一番気になるのではないでしょうか。

葬儀費用の全国的な平均金額は?

葬儀費用の全国的な平均金額について、日本消費者協会のデータを参考に見てみます。

葬儀費用の全国平均(2017年)
総額の葬儀費用:195.7万円
内訳①:葬儀費用:121.4万円
内訳②:お通夜からの飲食接待費:30.6万円
内訳③:寺院への費用:47.3万円
参考:第11回「葬儀についてのアンケート調査」報告書 2017年(平成29年)1月

このデータを見てどう思いますか?
内訳の金額は平均をとっているようなので、合算しても多少金額の差は出ています。
また、このデータは接待費や寺院への費用も入っています。

ここで疑問です。
昨今では1日葬というものが流行ってきており、その名の通り1日のみで執り行うので、『内訳②:お通夜からの飲食接待費』については1日分は不要ですよね。

また、『内訳③:寺院への費用』についても、神道やキリスト教などの別宗教はもちろん、無宗教ふ増えています。無宗教式で執り行った場合はもちろん不要ですね。

よって上記のデータは各項目の分母が一定でないわけで、信憑性に欠けると思っています。実際に私が現役で葬儀を執り行っていた時の肌感覚から見ても、かなりかけ離れていると思います。

つぶやき(体感したこと)
正直のところ、葬儀費用は年々下がってきております。
私が新卒で葬儀社に入った時の全国平均は約200~230万円(葬儀全体:接待費+宗教者への費用含む)でした。これは実際務めていた会社もこのくらいの費用でした。
2016~2017年頃、費用平均は100万円~140万円(実体験)くらいでした。
これは1日葬や直葬、ネット系葬儀の台頭が背景にあると思います。また、親族関係の希薄化や虚礼廃止の傾向が強くなっており、参列人数に伴い接待費も低下していく傾向にありました。

上記のことから、平均金額についてはあまり信用しないほうが良いと思われます。
インターネットの普及により、各々が調べることが出来ますが、何を信用していいのか。

情報化社会んぽ弊害で、情報が多くなりすぎてしまった故の問題点ですね。
とはいえ、昔はクローズであったために葬儀社の言うまま費用を支払いしてしまった人がいたことは事実で、『ぼったくり』のイメージが強いのも、このせいではないでしょうか。

結論
様々な葬儀形態が存在する昨今では、平均金額を調べるのは意味がありません。
個々に必要なものや、こだわりをもってカスタマイズしていくべきです。
葬儀社の言うまま、なすがままという時代はとっくに終わっています!
パッケージではなく、こだわりをもって選択していきましょう!

これが私の主張です。
ですが、「いざという時に細かく考えられない」「悲しみの中でそんなことまで考えさせるのは、残酷なんじゃないか」と思うと思います。

そうです。実際にご逝去されてすぐに準備をしなくてはなりません。遺体を安置する場所から、宗教者への連絡、日程決めや親族への連絡など。目が回るほど忙しいのです。

だからこそ、事前準備が必要なのです。

事前準備を行うメリットとは?

さて、事前準備と言っても、縁起でもないから考えたくないと思うかもしれません。
しかし、1度しっかり考えとけばよく、常に考えておく必要はありません。
事前準備のメリットについて考えてみましょう。

事前準備を行うメリット
・いざという時慌てない
 ⇒ご逝去されたタイミングでは慌てないこと自体難しいです。

・費用について、おおよその準備ができる
 ⇒支払金額について事前に準備できるため、費用についての不安が解消されます。

・悲しみの中、言われるがままにならない=ぼったくられない
 ⇒平常時の判断ができるので、流されにくくなります。

・葬儀の形態について、納得いくまで吟味できる
 ⇒悔いが残らないように、自分たちの意向に沿った送り方を考える時間ができます。

・親族・参列者への粗相がなくなる
 ⇒呼び忘れや、人数把握等も事前チェックで不手際の確立がかなり減ります。

事前準備を行うデメリット
・特にない

メリットはあるのにデメリットがないってすごいと思いませんか?

具体的な事前準備の方法とは?

事前準備のメリットについてはよろしいですね。
では、具体的な事前にできること記載していきます。

⑴事前見積もり/事前相談
葬儀社へ事前見積もりの依頼を行いましょう。できれば複数社とることが望ましいと思います。
葬儀社によって全く対応が違うと思うので、対応等にも目を向け、実際に依頼する葬儀社を決めておくことをお勧めします。
また、値段設定は葬儀社によって異なるので、数社見積もりを行い、比較したほうが良いです。

事前の葬儀相談について定期的に行っている葬儀社が多いので、覗いてみると葬儀場の大きさや備品の大きさを目の当たりにできるので、おススメです。ただ、会員勧誘は激しくされるかもしれません。

⑵会員への加入
葬儀社によっては会員制度を設けているとこともあります。『互助会』『共済』といった会員制度をとっていることもあるでしょう。
割と、『互助会』や『共済』についてアレルギーを持っており、毛嫌いしている方もいると思います。
実際に役務内容や解約金についてトラブルも多いと思います。
しかし、会員に入っていると費用が10%~30%ほど割引されることもあります。また、事前積立の制度がある場合は、葬儀における手出し金を抑えることもできますので、加入したほうが良い場合もあるでしょう。

⑶市販のエンディングノートを活用
『エンディングノート』というのを聞いたことあるでしょうか。葬儀の内容について、あらかじめイメージを構築することが出来るもので、記入式のものや自由に記入できるタイプなどあります。
書店やインターネットで購入することもできると思います。
また、葬儀社によっては事前相談すると無料でもらえるところもあるようです。

⑷普段から親族内で話し合っておく
葬儀形式を決める中で、意外とやっかいなのが、親戚関連です。
遺族は無宗教式や1日葬を希望したとしても、宗教色があったり昔ながらの葬儀やしきたりを重んじる方もいます。特に菩提寺=付き合いのあるお寺があったり、地方などは現在も地域の風習を重んじる傾向が強いと思います。
事前時に相談や意向を伝えることにより、今後の親戚付合いにヒビがらないような気遣いもできます。
一筋縄ではいかないこともあるでしょうが、いざという時に親戚を説き伏せる余裕はないと思いますので、早めに対策を打つことが重要です。

葬儀本体にかかる具体的な内容とは

葬儀本体にかかるものについて具体的に見ていきましょう。
意外と多くの項目があります。

祭壇(さいだん)

お葬式のイメージってこんな感じですよね。
白木祭壇(写真左)と花祭壇(写真右)です。
これ以外にも、神式やキリスト式など宗教別に色々な種類の祭壇があります。

祭壇の金額は幅広くあります。
基本的に大きくなれば大きくなるほど金額は上がっていきます。

金額帯として、約30万~400万円と幅があるのが特徴です。
※祭壇だけの金額です!白木祭壇の花は別途費用が掛かります。

つぶやき(体感したこと)
白木祭壇と花祭壇はどちらが良いか。これは好みでもあるのですが、一つアドバイス。
白木祭壇は使いまわしなので、葬儀社にとって利益率がとても高いんです。白木祭壇は初期費用は高いのですが。減価償却が終われば利益のみ残ります。反対に花祭壇は花屋さんへの経費も掛かりますので、利益率は白木祭壇に比べ、そこまで大きくありません。
よって、同じ費用でも白木祭壇のほうが豪華に見えることもあります。
逆に花祭壇だけでは、思ったより花の量が少なく、金額の割に寂しく見えてしまうことがあります。

おススメ
①そこそこ費用をかけることが出来る
一番小さい白木祭壇にオプションで生花を付けることです。
ちょうど写真左のような感じです。
②費用はかけたくない
生花祭壇が良いと思います。写真右のように少しこじんまりしてしまいますが、家族葬などの小規模な葬儀であれば問題ないと思います。そもそも家族葬であれば式場も小さいので、寂しさは感じにくいかもしれません。

※生花をお勧めする理由
⑴生花は無駄にならない
生花は『最後のお別れ』の際に柩に入れることが出来るので、無駄になりません。
⑵費用の削減
祭壇の横に置く供花(名前の入った札が刺さっているやつ)を祭壇に置き換える。
親戚に出してもらう供花を祭壇組み込むこともできます。ある程度理解も必要ですが、『芳名板』(名前の入った札を別途板状のものに書いて飾るもの)を利用するのもありです。

棺(ひつぎ)

棺にも種類があります。
ますは絵のような、和タイプと洋タイプです。基本的には左図のようなタイプが主流です。
次に、左図のような木製タイプと布が貼ってある布張タイプがあります。

木製と布張みついても好みになります。
金額帯として、約2万~30万円
安価な棺は割と小さいので、体の大きい人は入らない可能性があります。その場合は、グレードを変えるか、場合によっては特注棺を使用することになり、約10万円~20万円ほどかかることがあります。

184のつぶやき(ソースはないが体感したこと)
棺と柩の違いについて
=遺体の入っていない棺
=遺体が入っている棺
なので、『霊車』は遺体が入っているので、『柩』を使います。

骨壺(こつつぼ)=収骨器(しゅうこつき)

骨壺の種類は豊富です。
白磁(写真左)と大理石(写真右)を一例としての出ていますが、色や形など様々なものがあります。
最もポピュラーなのが、白磁(写真左)で金額も一番安価です。約6,000円~8,000円

大理石(写真右)は石でできているのでとても頑丈なのですが、なんせ重い
冗談抜きで重いです。筋力に自信のある方はいいかもしれません。約3万円~4万円

また『分骨壺』と言われる分骨用の骨壺もあります。
分骨とは、亡くなった方の焼骨を複数に分けることで、親族などで分けることが多いようです。
そな際には火葬場から発行される『埋火葬許可書』とは別に『分骨証明書』の発行が必要です。

つぶやき(体感したこと)
地域による骨壺の違いについて
骨壺は地域によって大きさが違います。
東日本=7寸壺
西日本=5寸壺

この理由は、焼骨(火葬後の遺骨)を全部入れるか入れないかのようです。
全部入れない場合は、火葬場で処分されます。
また、お墓の収容場所(カロート)の大きさも関わっており、西日本のほうが小さいようです。一般的な違いなので、例外もあります。

寝台車(しんだいしゃ)/ 霊柩車(れいきゅうしゃ)

寝台車と 霊柩車については明確な区別があるわけではありませんが、一般的な用途についてご説明していきます。

寝台車(写真左)

寝台車はご逝去された際に、病院や施設、自宅などのお迎え時や、式場までの移動などに使用することが多い車両です。
ストレッチャーという折り畳みができる体を搬送できる台車が乗っているため、バンタイプの大きな車両であることが多いです。
特徴としては、あまり目立たないこと。病院などにお迎えに行く際はできるだけ目を引かないようにする為です。
料金:約10,000円~20,000円/10㎞まで(以後10㎞毎に追加料金:約3,000円)
※車種により差があります。

霊柩車(写真中右)

霊柩車は主に式場から火葬場までの移動で使用される車両です。
洋型(写真中央)や宮型(写真右)の2タイプがほとんどです。霊柩車のイメージとしては宮型のイメージが強いのではないでしょうか?

しかし、実際のところ宮型霊柩車は現在ではほとんど見かけなくなりました。
派手過ぎて人気がないのも1つの原因ですが、宮型の受入れをしてくれない火葬場があるのも原因の1つです。

それはなぜかというと、新規の火葬場の建設を行う場合、近隣住民の反対というのが良くあります。
縁起でもないという理由や、土地の価値が下がると思っている人など様々で、普段の生活で霊柩車が行きかう環境に対し、ネガティブな感情が湧いてくるのは仕方ありません。

しかし、火葬場が必要不可欠である以上、建設しないわけにもいかないので、その妥協策として目立つ霊柩車を使用させないという協定を近隣住民と結んだりすることがあります。そういった背景もあり、華やかな宮型霊柩車からスタイリッシュな洋型霊柩車にシフトしていくことになりました。

料金:約30,000円~60,000円/10㎞まで(以後10㎞毎に追加料金:約6,000円)
※車種により差があります。(国産・外車でも違いあり)

つぶやき(体感したこと)
霊柩車の使い方
霊柩車って費用が高いですよね。寝台車の倍以上するケースもあります。
そこをどうにか抑える方法について記載します。

おススメ
①霊柩車でなく寝台車を使う
寝台車も霊柩車として使用する方法があります。葬儀社によっては変更できない可能性もありますが、確認してはいかがでしょうか。

火葬場の霊柩車を使う
火葬場によっては霊柩車を保有しているところもあります。その場合、葬儀社の霊柩車を使うより安いケースが多いので、確認することをおススメします。
こちらも同様、葬儀社によっては変更できない可能性もあります。

式場(しきじょう)

葬儀を執り行う場所で多いのは、葬儀社が所有している式場だと思います。
実は式場が一般化されたのは意外と最近のことなんです。
それまでは自宅だったり、寺や公民館などで行うことが多くありました。
現在でも、地域によっては自宅で行うところもあると思います。

それぞれの、メリットとデメリットがあるので、簡単に紹介します。

①式場

☆メリット
・設備が整っており、準備は不要
・小規模から大規模まで対応可能
・控室などが綺麗で、ホテル並みの設備のところもある
・防音設備が整っており、多少騒いでも平気
・他人には知られず葬儀ができる(看板等を用いらない場合)
★デメリット
・費用がかかる
通夜・告別式の2日間の場合(例:50,000円/日×2日=100,000円)
・控室の大きさが限られているので、親戚全員は宿泊できない。
⇒別途ホテルなどの手配が必要なケースがある。

②自宅

☆メリット
・施設費用が掛からないので費用を抑えられる
・故人の思い入れのある場所で最後のお別れができる
・自宅という安心感がある
・近所の人が手伝ってくれる
★デメリット
・設営が大変(祭壇、幕、焼香所を作るなど)
・接待が大変で、気が休まらない
・大きさが限られる為、参列者が多い場合の対応が難しい
・近所にバレる

③寺院/教会

☆メリット
・近所の人が手伝ってくれる(湯灌人など)
・風習を継承できる
・施設費用が抑えられる場合がある
★デメリット

・宗教者のルールに従わなけらばならないため、希望する葬儀にならない可能性がある
・基本的に宿泊はできないので、寝ずの番ができない
・施設の快適さや利便性は期待できない

つぶやき(体感したこと)
式場の選び方
葬儀はとても疲れます。通夜を行った場合、参列者への挨拶や接待、親戚への配慮も必要になってくるため、できる限り負担を減らすためにも、葬儀社の施設はありです。

おススメ
火葬場の式場を使う
場所にもよりますが、火葬場に併設されている式場があれば、そこをおススメします。
理由①:費用が安い
火葬場併設の式場は祭壇も併設されていることが一般的です。また、式場の利用費も比較的安価で借りることが出来ます。
とって、祭壇費用+式場利用費がダブルでお得となり、葬儀費用を確実に安くすることが可能なのです。
また、霊柩車、マイクロバス(火葬場までの移動)が不要の為、トータル的にかなり費用を抑えることが出来る、葬儀社泣かせな方法です。
理由②:近所にばれにくい
火葬場は住宅地から離れていることが多く、自宅から離れていることが多いので、知られずらいことが挙げられます。

もちろんデメリットもあります。
デメリット①:自宅から遠い
火葬場は住宅地から離れているので、移動が大変な場合がある。
デメリット:融通が利かない
葬儀社式場でしたら多少の融通は聞いてくれますが、火葬場ではそうはいきません。
式典運営こそ葬儀社で行ってくれますが、施設の利用について細かく定められている7ことがあり、窮屈に感じるかもしれません。
デメリット:快適でない
火葬場の式場は快適さを追求していませんので、汚かったり、シャワーや風呂がなかったりと、施設面で不便に感じるかもしれません。

その外にも、『遺影写真』『諸手続代行業務』『線香・蝋燭などの消耗品』など細かなものもありますが、細かすぎて無限に書けてしますので、このくらいにしておきます。

もし葬儀費用について知りたい情報がありましたら、コメントいただくかお問い合わせ下さい。
追加で記事をアップするかコメントにて返答いたします。

まとめ
・葬儀内容は自分でカスタマイズすることが重要
・事前準備は必要不可欠
・つぶやきを参考にして頂きたい

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