【知って得する】直葬のメリットとは? ~直送や火葬式のメリットはどういったものがあるか考える~

葬儀

最近よく耳にする『直葬』についてお話していきます。
メリットとデメリットもありますので、参考にして頂ければ幸いです。

この記事のポイント
・直葬についてのわかります。
直葬のメリットとデメリットについてわかります。

直葬(ちょくそう)とは?

『直葬』とは、通夜・告別式を行わず、納棺後すぐに火葬する葬儀のことを言います。
いわゆる、火葬のみということです。直接火葬することから『直葬』と言われるんですね。

読み方は、『ちょくそう』と読みます。

昨今では、経済的な理由や、宗教儀礼にとらわれない形で葬儀を執り行いたいという希望が増えてきており、直葬を希望する方が増えております。
また、従来ですと参列者を呼ぶことに対し、直葬では基本的に親族のみしか参列しないため、対外的な対応や、気遣いをせずに行えます。

他の呼び方としては、『火葬式(かそうしき)』と言ったりします。

どのようなものを直葬(ちょくそう)というか

実は、直送や火葬式も、『家族葬』と同様に、明確な定義があるわけではありません。
いくつかパターンを見ていきましょう。

1.本当に火葬だけのパターン

ご遺体の安置場所⇒火葬場⇒最後のお別れ⇒火葬

ご遺体を納棺した後、火葬場へ行きます。形式的なお別れの時間は設けないことが多いです。
ほとんどの火葬場では、短い時間ですが火葬直前に柩の顔部分を開け、顔を見せてくれる時間があります。人数にもよりますが、10分ほどです

2.安置室から送るパターン

ご遺体が安置されている場所でのお別れ⇒火葬場⇒最後のお別れ⇒火葬

安置場所(葬儀社の施設や自宅など)にて出棺前にお別れを行います。『お花入れの儀』と言ったりしますが、柩に近親者が生花などを入れてゆっくりと最後のお別れを行います。
火葬場では十分な時間がありませんので、実質最後のお別れができる時間となります。
時間は30分ほどが多いと思われます。

3.宗教者を呼ぶパターン

上記2パターンは無宗教を前提としましたが、宗教者を呼ぶ場合もあります。

ご遺体の安置場所⇒火葬場⇒宗教者(お経など)⇒最後のお別れ⇒火葬

宗教者と火葬場で待ち合わせ、出棺経(仏式)のみをお願いすることも可能です。
お経を読んでもらうタイミングは最後のお別れと、火葬炉で行います。
お経自体は5分~10分くらいです。

直送だけでも内容や参列人数により多少変わりますので、イメージしておくと良いと思います。
また、人によっては火葬のみで行うことを『直葬』や『火葬式』と言うことがあるので覚えておくと良いと思います。

密葬(みっそう)との違い

直葬と似たような形式として、『密葬(みっそう)』というものがあります。
こちらも直葬と混同されがちですが、実は違うんです。

密葬とは、近親者のみで内々に葬儀を行い、後日本葬を行います。
要するに、家族のみで密葬を行い、日を改めて葬儀を行うことを言います。

直送はそれで完結しますが、密葬は本葬とセットで行うことを指しますので日数や費用が掛かりますので、あまり一般的でないかもしれません。
本葬は社葬やお別れ会といった形式をとることが多いと思われます。

よく芸能人ですと、「葬儀は親族のみで執り行い、後日お別れ会を開く予定です。」といったコメントを聞くと思いますが、まさに『密葬と本葬』ということになります。

≪今回のひとこと≫
骨葬とは
骨葬(こつそう)というのは聞いたことがあるでしょうか。地域性によるものなので、あまり知られていないとおもいますが、
骨葬=火葬した後に葬儀を行うことです。

生仏(火葬していない状態のご遺体)ではなく遺骨になった後で葬儀を行う場合もあります。これは風習で行う以外にも、ご遺体の状態が悪く先に火葬した場合や、感染症(一類感染症等)の為に24時間以内の火葬を行った場合などにも行われます。

直葬のメリットとデメリット

直葬のメリット

出費が抑えられる

一般的な葬儀にかかる費用は120万円ほどかかるのに対し、直葬は10万円~20万円前後でできますので、費用の負担はかなり抑えることが出来ます。

参列者への配慮が不要

参列者への配慮として、食事の用意や返礼品といった物品に加え、挨拶まわりや気遣いなどの精神的な配慮もなくなるため、金銭的・精神的な負担を抑えることが出来ます。

直葬のデメリット

親族間での理解

家族は直葬について肯定的でも、親戚の中には従来の葬儀様式を重んじる人もいますまた、宗教的な観点から、お経がないと安らかに眠ってもらえないと考える方もいますので、親戚のい理解が必要な場合もあります。今後の親戚付合いを視野に入れると、少なからず配慮が必要になるかもしれません。

参列者へ対応

参列者を呼ばない場合、気を付けるべき点は2点ほどあります。
①故人様と親しかった方は、葬儀に参列できなかったことを悔やまれる方がいるかも。
②葬儀後、自宅に直接来る人が増える可能性がある。

上記2点についましては家族だけでなく、故人様とのかかわりがある方への配慮となります。人は少なからず様々なコミュニティとの関わりがあります。
葬儀ですと1度の対応で済みますが、葬儀を行わない場合は個々に訪問させる場合があり対応に追われてしまう可能性もあります。

宗教上の問題

参列者を呼ばない場合、気を付けるべき点2点ありあます。
①納骨時にトラブルが起きてしまう可能性がある。
菩提寺や寺墓地がある場合、いきなりお骨を持って行っても納骨を断れてしまうことがあります。また、戒名を付けないといけないなどの条件を提示される場合もありますので、事前にお寺に許可を取っておく方がよいでしょう。
②親族間での宗教感の違い。
親族の中にはお経を読んであげないと、ちゃんと成仏してくれないかもしれないと不安がる方や、風習に沿って行うべきだという考えがある方が入間もしれません。
許可が必要なわけではありませんが、家族の意向を事前に伝えておくことで、親族間のトラブルも回避できるかもしれません。

最後に…直葬にすべきか、葬儀を行うべきか

ここまで、直葬について書いてきましたが、結局どっちがにすべきかというところが一番気になると思います。

私の個人的な意見になってしまいますが、直葬にすべきか、葬儀を行うべきかで迷っている理由が金銭的なことなのであれば、直葬にすべきだと思います。
何故なら、最も大切にするべきは残された遺族だからです。

故人様に対して、十分にお見送りをして差し上げたいというのはわかりますが、そこで無理をして、今後の生活が逼迫してしまっては元も子もありません。なので、自分たちの掲載状況を鑑みて、その範囲内で行うことが望ましいのです。

逆に、財産が多数あるのであれば、相続税対策として、葬儀費用をうまく調節するのもいいかもしれません。こちらについては別の記事でご紹介していく予定です。

因みに、互助会といわれる会員制度は、葬儀にかかる費用の負担を軽減してくれる制度です。
互助会についてのイメージは様々だと思いますが、使い方によってはかなりメリットがあるものでもあります。こちらについても、別途書いていく予定です。

こちらの記事が少しでもお役に立てれば、幸いです。

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